2021年5月5日水曜日

【コラム】(仮称)とよた演劇人協会設立 石黒秀和(2016.8.13掲載)

 (仮称)とよた演劇人協会なるものを設立しようと思っている。とよた演劇アカデミーをはじめて9年目。すでに8期生までが修了し、幾つかの劇団が誕生し、それぞれの公演のほか、実行委員会形式で「短編演劇バトルT-1」や「空の舞台」といった演劇イベントも開催してきた。今年4月、アカデミー1期生と3期生の合同公演の後、喜楽亭の縁側で現アカデミー実行委員長でもある太田竜次郎から既存劇団のネットワーク化の必要性を説かれた。それは僕がT-1を5年でやめ、それはT-1に限らず、実行委員会解散とともにいつも積み上げてきた大切なものがゼロになってしまうことへの不満と言うかやりきれなさの表れでもあったのだろうが、いずれにせよ、富良野塾の後輩でもある彼の言葉に、僕はようやく重い腰を上げた。
 7月の空の舞台開催の2週間前、空の舞台の仕掛け人でアカデミー副実行委員長でもある図師久美子と太田を丸山町のカフェ・ダブルに呼び出し、既存の演劇人のネットワーク化や研修の必要性などについてそれぞれの意見を交換した。翌週、半世紀以上に渡って豊田の演劇界を支えてきた岡田隆弘氏にそのことを相談し、氏も、そのような組織化は長年考えてきたことなので、次の世代が本気ならば応援するとの言葉をもらう。その後、文化振興財団の担当者にも、立ち話程度ではあるが協会設立の意向を報告。そして、この度、このコラム上にて、協会設立の意志を正式に表した次第です。
ん? まだ正式に設立してないの? はい、まだ設立はしていません。
 来る9月6日(火)19:00~ 豊田市美術館敷地内にある七州城にて、協会設立のための発起会とでも言うんでしょうか、集まりを持ちたいと思います。これは、まさに誰もが参加できる自由参加の発起会。場所を七州城にしたのは…なんとなく、城で談義するなんて、意味ありげでいいじゃないですか?(正確には隅櫓ですが…) 歴史をここから動かす! なんて勝手に解釈してもらってもいいし、実際、豊田の演劇の歴史をもう一度ここから動かす! くらいの意気込みで…ハイ。ともかく、興味ある方なら団体個人経験問わずどなたでもお気軽にお越しください。来たが最期、強制的に会員に! なんてことは考えてませんし、そもそも協会の名称すらまだ決まってない状態ですから、規約も役員選出もこれから。ちなみにこれはとよた演劇アカデミー修了生のための協会ではありませんから、豊田で演劇を愛する方ならどなたでも。あ、豊田外でも構いませんよ。年齢制限も特に設けません。
 発起会参加への申込は不要。駐車場は豊田市美術館を開放。ともかく夢を語れたらと思います。この街の、演劇の未来を! ご参加、お待ちしてます!

プロフィール
石黒 秀和
富良野塾出身。作・演出家。日本劇作家協会所属。〈TAG〉発起人。

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