2021年5月5日水曜日

【コラム】総製作費はプライスレス 市村直生(2016.8.20掲載)

映画の撮影を取材しました。
現場は愛知県の奥三河、設楽町(旧津具村)の廃校。
木造校舎で、窓枠や廊下の雰囲気が味わい深く感じられました。
ここに東京などの各地から俳優が集まり、監督ら撮影陣とともに合宿しながら撮影が続いていました。

普通、映画の撮影といえば億単位の予算を想像します。
角川映画が全盛期のころ「総製作費50億円!」などという宣伝文句が話題になりました。
設楽町の廃校で撮影中の映画には、そのような予算はありません。
俳優も撮影陣も基本的にボランティア。
食事は叙々苑の焼肉弁当のはずなく、地元から頂いた野菜などの食材で自炊していると聞きました。

「お金がなくとも、人と人のつながりで良い映画が作れることを証明したい」
岩松あきら監督の言葉が印象的でした。
撮影した映像の一部を見せて頂きました。
瞳の動きで微妙な感情を伝えるような、繊細な場面でした。
この先どうなるのか、非常に気になる展開でした。

詳細は「三河映画」で検索してください。

プロフィール
市村直生
とよたみよしホームニュース記者。中京大学を卒業後、2001年から矢作新報社で記者の仕事に携わり、2007年から現職。文化活動やスポーツで活躍する人、週末のイベントなど、地元の話題を取材しています。
メールthn1@hm9.aitai.ne.jp

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